ここはサンクティ・スピリトゥス、トリニダードのプラヤ・アンコンというところです。
海の向こう、真っすぐ行った先にはタックスヘブンで知られているケイマン諸島。そのもっと先はホンジュラスの辺り。ちょうど北米大陸と南米大陸の細くなっているところ。そのまま南に行くとニカラグア、コスタリカ、パナマと続いてコロンビアへと繋がり、南米大陸になります。
この時は9月の真ん中頃。日の出時刻は6時50分。
夜明けは少しずつ、ほんの少しずつ空が白くなり、その後はあっという間に明るくなってしまう。陽の昇る直前、時間にして15分位が自分の好きな光が注ぎます。
この日は6時にベッドを出て、カメラをもって、ホテルの目の前のビーチをウロウロ。
泊まったホテルはクラブ・アミーゴ・コスタツアーというところになります。食事と飲み物は料金に入っているので細かな金額はわからないけれど、オールインクルーシブでした。つまり食べ放題、飲み放題。
食事は1階のダイニングでビュッフェスタイルになり、飲み物はホテル内にあるバーやコーヒーショップなどの好きなところで飲めます。一応、宿泊しているということの証として手首に印を巻きます。
ここに着いたのは昨日の夕方より少し早い時間。照りつける陽射しはかなり強く、けれど、海からの風はひんやりとしていて肌に心地よく、夏とはいえ湿気が東京ほどジメッとしていないので気温が高くてもとても過ごしやすいです。
道中が一緒になったスペイン人たちは宿に着くなり、パパっと水着に着替え一目散へビーチへと飛び出していく。そしてビーチバレーではしゃぐ彼らを横目で見つつ、われわれは浜でのんびり沈みつつある太陽を眺めていました。
陽も落ち、ビーチバレーの砂と汗をシャワーで流した彼らと一緒に夕食前の一杯をバーで愉しむ。
二組は夫婦でもう一組は恋人同士。インマという女性の旦那はハバナで買った葉巻を燻らしている。それにしてもこのスペイン女達はほんとによく喋る。バスの中でもずっと喋りっぱなし。
食事を終え、旦那たちと万国共通男同士のバカ話で盛り上がっていると、女どもがやってきて輪に加わる。ちょうど東京でオリンピックが決まったとのニュースが流れており、今度は2020年に東京で会おうぜと、互いに果たせぬことと知りながら夜は更けラムのボトルはゴロゴロと転がっていく。