市川市の高校生による美術作品展示 わたしたちの春夏秋冬 2022

更新日:2022年10月14日

ABOUT


市川市に在住の高校生30名による美術作品の展示です。


彼らは普段、学校の美術部やイラスト部に在籍していたり、あるいはただ絵を描くことが好きだということで、一人描き続けています。その彼らが主体となってこの展示は開催を迎えることができました。


もろちん発表の場なので、自らが描いた作品を多くの方に見てもらいたいということもありますが、まだ社会経験のない彼らが主体となって作品制作から展示への準備、実際の展示方法などを合議し決めていくという行動指針、つまり、人に迷惑をかけたり、困らされたりしている時間も人生で、それを味わうことが他の人の気持ちをわかることに繋がると、さらに、来場した方からなにかしらの評価をもらうというインセンティブがあることで、社会性のメカニズムを知り、理解できない他者への接し方の助けになるという気持ちもありました。


なので、画廊としては彼らには少し荷の重い事務手続きや渉外などをお手伝いするに留めました。これから社会へと進んでいく彼らにとって、正解を見つける力ではなく、自ら答えを作る力が必要だと考えたのです。


いま、デジタルミュージアムなどでネットを用いれば簡単に作品を見ることができる時代ですが、実際に彼らの作品をご覧いただき、作者の描いた位置から観れば、この人はここからこうやって描いたのだと感じることもできます。その時、なにを感じていただけるか、ひょっとしたら作者の息吹を感じることができるかもしれません。


その息吹を感じていただく手立ての一つとしてギャラリートークを作者自身にしてもらう試みもこの展示では予定しています。それは作品を観ただけではわからない制作の意図や苦労を知っていただくという挑戦でもあります。作品の味とは制作過程の試行錯誤が生み出す逡巡する筆跡や塗りつぶした痕跡などの結果見えてくることもあるのです。


そして「いい」と思ってもらえたならそれは大変に嬉しいことです。


それを「いい」と思うことは常に無根拠で、そのこと自体の危うさに身を晒すことと表裏一体です。美術においてそれを知ることができる唯一の場所が実際の作品の前だと確信しています。


ご来場を頂いた方には是非、よい美術体験をしていただき、展示をご覧になられた帰り道から新しい視点を持つ喜びを体験していただけましたら本意です。


INFORMATION


イベントタイトル:
わたしたちの春夏秋冬 The Inspiration was Behind the アオハル


開催期間:
2022年12月1日(木)→ 2022年12月28日(水)
※毎週月・火は休館


開館時間:
13時〜18時 (入館は閉館の30分前まで)


展示数:
31点


展示会場:
ふくろう画廊 千葉県市川市菅野1-23-25


観覧料:
一般 300円 高校生以下および障害者手帳をお持ちの方とその介護者(2名様まで)は無料


主催:ふくろう画廊
後援:市川市教育委員会
協力:市川商工会議所
協賛:株式会社エイチ・アイ・エス / 大塚製薬株式会社 / 綜合警備保障株式会社 / にわとりトラック


【ご来場に当たり】
会場内は撮影禁止です。
ご予約は不要ですが、入場を制限することがあります。
在廊している生徒との連絡先の交換、SNSなどで繋がることはお控えください。




お問い合わせ
本展示に関するお問い合わせ、取材をご希望の方は下記までご連絡をお願いします。

ふくろう画廊 〒272-0824 千葉県市川市菅野1-23-25

MAIL : hukuro☆sunnys.it ☆は@と読み替えてください。


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